この作品について
サンプルはモザイク加工と画質を下げておりますが本編はモザイク無し高画質となっております。
【妄想】逆さ撮りパンチラ111~120の総集編です。
それは、ある夏の終わりの土曜日だった。気温は27度。
湿度は思いのほか低く、風がほんの少しだけ優しかった。
僕はその日、特に目的もなく街に出た。まるで誰かに呼ばれたような気がしたからだ。
もちろん、それが誰なのかは分からなかったし、今も分からない。
最初に出会った彼女は、紺碧のワンピースを着ていた。
眼鏡の奥の視線はまっすぐで、それでいてどこか遠くの世界を見ているようだった。
彼女はきっと、誰にも見せない秘密の部屋を心の中に持っている。
中には整然と並べられた思い出があって、そのひとつひとつがきっと、雨の日の匂いに似ている。
その次の彼女は、緑のドレスに白いカーディガンを羽織っていた。
彼女の笑顔には、少しだけ無防備な温かさがあった。
きっと彼女は、「ごめんね」と言って小さく頭を下げることが多い人だ。
そして、そうすることで何かを守っている。
僕にはそれが何かまでは分からなかったけれど。
三番目の彼女は、街角のカフェでアイスコーヒーを飲んでいた。
彼女はスマートフォンに目を落としながら、
まるで世界とちょうどいい距離感を保っているように見えた。
言葉を選びながら人と話すのだろうし、
自分の寂しさを誰にも知られたくないタイプかもしれない。
そして、白に花柄のスカートの彼女。
どこか演劇的で、周囲の色彩が彼女を中心に回っているようだった。
僕は勝手に、彼女の名前を「ミドリ」と名付けた。
そう呼んでも怒らなさそうな気がしたからだ。
六番目の彼女は、黒のトップスに短めの髪。
彼女の横顔には、何かしらの決断をした人間だけが持つ緊張があった。
きっと彼女は最近、大切なものを手放したばかりだ。
でも、そのかわりに何かを得たはずだ。
その後に現れた彼女は、青と白のストライプのスカートを穿き、腕時計がきらりと光っていた。
まるで時間の狭間に立っているようだった。
彼女の指が布の質感を確かめるたびに、僕は過去のいくつかの午後を思い出した。
ミルクティーの香りと、誰かの声と、僕の不器用な笑い声。
次に出会ったのは、白い帽子をかぶった女性だった。
彼女の表情にはどこか旅人のような気配があった。
たぶん彼女はこの街の人間ではないのだろう。だけど一瞬、確かにここに存在した。
そして、最後の二人。グレーの制服のようなワンピースを着た女性たち。
どちらも笑顔で、でもその笑顔の裏には微かに輪郭のぼやけた哀しみが漂っていた。
人は誰しも、誰かの笑顔の中に、ほんの少し自分のかけらを見つけようとするのかもしれない。
そんな午後の断片を、僕はレコードのように静かに心に収めていく。
針を落とせば、またいつでも再生できるように。
そしてそのすべての瞬間が、「あの夏の午後のミルクティーの温度」として、
僕の中で今も生き続けている。
非日常の世界をぜひお楽しみください。
枚数:50枚
サイズ:4487x1920(画像によりサイズ違いあり)